私たちのサービスが低価格なのには理由があります。4つのポイントに集約できますが、その理由を詳しくご紹介します。
自社開発なので関わる人が少ない
まず、すべての工程を自社のみで完結させるスキル、リソースを有しているため、関わる人が圧倒的に少ないという理由があります。
システム開発は外部委託されることも多い業界のため、下請け、孫請けと、階層が増えれば増えるほど、そのコミュニケーションのための人員や、取りまとめ、リスク管理を行う人員が増えてきます。また、それぞれで利幅をとるために、コストが雪だるま式に膨れ上がってしまうということもよくあります。
極端な例であれば、昨今ニュースを賑わせたCOVID-19関連のアプリでは、実際に開発した会社に渡った金額、いわば直接的な開発費は数百万円だったものが、元請け段階では数億円の請求になる、ということもありました。いくらぐらい利幅をのせるかはその会社の判断のため、数割から、桁が変わってしまうものまで存在するのが実状です。こうなってくると、一体何を信じればいいのかわからなくなってきてしまいます。
私たちは自分たちで責任が取れる仕事がしたい、という理由から、自社だけですべてを行う体制に投資し続けてきました。下請けに出すことはありませんし、よくわからない利幅をのせることもありません。他のシステム会社がどのように取り組んでいるかまではわかりませんが、自分たちが当たり前に良いことだと感じることを信じて取り組んでいます。
開発業務が過剰に分業化していないので関わる人が少ない
昨今、スペシャリストが重宝される時代の中で逆行するようでもありますが、私たちは多能工であることを良しとしてきました。もちろん、全てが中途半端であることは意味がありませんが、それぞれが高いレベルであることには何事にも代えがたい強さがあると考えています。
システム開発はプログラムが書ければ終わるものではありません。実際には画面のデザインがあり、色づかい、配置、動線設計など、細かい考慮事項は無数にあります。また、運用上に必要なインフラの知識や、現場へ導入するためのコミュニケーションスキルも必要になるでしょう。
こうしたものをそれぞれ、別の担当者が担うことになると、プロジェクトに参加する人員がどんどんと増えてしまいます。いくつかは兼務できたとしても、規模の大小に関わらず常に複数人の人員を必要とするのは、コスト上、あまり得策ではありません。また、それぞれの役割分担の合間合間でコミュニケーションロスが発生したり、待ち時間が発生したりして、プロジェクト進行のスピードがスローダウンしてしまうこともよくあります。スペシャリストが多数関与することは、国家プロジェクトのような大規模なものであれば意味があるのかもしれませんが、小規模の開発においてはその専門性を存分に活かし切ることもなく、ただの足かせになることの方が多いように感じます。
私たちはプロジェクトを担当するスタッフが多能工であることを活かし、できる限りプロジェクトメンバーを絞り込んでいます。関わる人が少なければ少ないほどスピードは上がり、コストは下がります。多くの人数が参加しているほうが大規模なプロジェクトのように見えるのかもしれませんが、意味のない関係者の数は品質にプラスの影響は持ちえません。
営業のような非開発職がいないのでその分の人件費がない
前項にも関わることですが、私たちのスタッフには、純粋な営業職は一人もいません。全員が創り手であり、自分の開発したシステムの売り手でもあります。
手を動かす人と顧客の接点になる人が別になってしまうと、どうしても顧客の要望が100%正確に伝わりません。いくらメモをとっても、打ち合わせの場にいないとわからない、伝わらない情報は多くあります。打ち合わせの場にだけエンジニアが同席する、ということをやっている会社も多いと思いますが、それでも打ち合わせの時以外の情報は漏れ落ちてしまいます。エンジニアと直接メールやり取りできないように存在を隠されることも珍しくありません。大切なのは顧客と同じレベルで背景知識も含めて共有していく体制です。
私たちは手を動かす人と顧客との接点になる人が全く同じなため、伝言ゲームによる誤解もありません。また、社内会議での冗長な情報共有のプロセスも必要もなくなるので、スピードがどんどんと早まっていきます。そして何より、顧客と同じ視点で、創り手としての意見をリアルタイムに議論していけるため、仕様決めにしても、改修のアイデア出しにしても、精度も具体度も段違いになる効果があります。
スピーディーに開発するので工数がコンパクト
私たちは開発効率に非常にこだわっています。同じ効果が期待できるのであれば、効率的なものを採用しますし、仕様として積極的に提案します。
売上だけを考えれば、開発仕様をより複雑、よりリッチにするほうがいいかもしれません。ただ、それは無駄に膨れ上がっただけで、誰にとっても意味はないと考えています。もちろん、ユーザーインターフェース上、こだわることが重要なケースもありますので、そういった場合には要件に適合するように工数をかけます。ただ、そうではない場合、同じ機能、同じ顧客体験が提供できるのであれば、システムはより筋肉質でシンプルであるべきだというのが私たちのポリシーです。
開発効率が高まれば結果として工数を削減することができます。工数を削減できるということは、全体の費用を圧縮することにつながりますので、低価格の実現に寄与することになります。